
・チューニングって何で大切なの?
こんな悩みを解消します。
チューニングは、エレキギターを弾く前に必ず必要な作業です。
練習前、ライブ前、初心者からプロまでみんな必ず行います。
当記事ではエレキギター初心者のためのチューニングの方法・重要性を解説していきます。初心者の時にチューニングの基礎を疎かにしてしまうと、その後の音楽人生にかなり影響が出てしまいます。確実に身につけておきましょう。
当記事を読めば、どのようなポイントでチューニングをすればいいか分かりますのでご安心下さい。
- 管理人はギター歴13年。ギタリストオーディション、TV出演経験有。
- 百聞は一見に如かず⇒管理人演奏動画
目次
チューニングとは
チューニングとは、楽器を調律して音程を合わせることです。調弦とも言います。
あなたはギターやピアノを弾く時、「ド」の音を鳴らしたらいつも正しい音程の「ド」の音が鳴ると思っていませんか?
そう思っているなら大間違いです!
弦楽器はチューニングがずれていると低い「ド」や高い「ド」、はたまた全く違う音になったりします。
そうならないために、必ず演奏前に各弦の音を正しい音程に合わせておく必要があるのです。ギターでいうとヘッドについているペグ、言わばねじを回して弦をきつく張ったり緩めたり調整していきます。
チューニングの重要性
なぜチューニングが重要なのかというと、あらかじめ弦のチューニングしておかないと演奏の調和が乱れるからです。
ギターをはじめ弦楽器は各弦を鳴らした時に出すべき音が決められています。ギターでいうと1弦は「E(ミ)」、2弦は「B(シ)」・・といった感じです。(ドロップチューニング等、意図的にチューニングを変えることもあります。)
ピアノでも鍵盤の「ドレミファソラシド」の押さえる場所は決まっていますよね。
チューニングしておかないと、それらが狂ってしまう訳です。
実際には、1回チューニングをしておけば「ド」の音が「レ」になる、というくらい壊滅的に音がズレることはほぼありません。多くの場合のズレ方は、「基準の音程よりもほんの少し高いor低い」といったズレ方です。
「少しくらいならいいじゃん」と思うかもしれませんが、チューニングがズレているとどんなに巧い演奏をしても台無しになってしまいます。ボーカルや他の楽器がどんなに上手くても、調和が乱れ、「音程合ってなくない・・?」と聞く人に違和感や不快感を与えてしまいます。
チューニングは「全ての演奏の土台になる」と思って下さい。
きちんとしたチューニングが出来ることが、いい演奏者になる第一歩です。
チューニングにはチューナーを使おう

チューニングするためにはチューナーという道具を使用しましょう。
チューナーを使用すれば正しい音程を正確に知ることが出来ます。
チューナーとは
チューナーとはその名の通り音程を合わせるための機械です。
鳴らした音を拾って、何の音か・正しい音程に対して高い(シャープ)か、低い(フラット)か表示してくれます。
視覚的に音を合わせることが出来るので非常に便利です。
メーターの中心が音程が合った状態、中心より左側が低い(フラット)、中心より右側が高い(シャープ)状態を示します。
周波数についての説明はここでは割愛しますが、周波数は国際基準である440Hzで合わせるのが一般的です。(A=440Hzという表記をします。Aとは「ラ」の音です。)
チューナーは必需品
「チューナー持ってないんだけど・・・」という方は必ず買って下さい。チューナーは必需品です。クリップチューナーであれば1000円ちょっとで買えますし、ギターの初心者セットにもついています。最近はスマホのアプリでもありますよ。
音叉でA(ラ)を出して「耳で合わせればいいじゃん」という人もいるかもしれませんが、初心者はまずはチューナーを使った方がいいです。
耳ではごくわずかなフラット、シャープな音の調整・判断が難しいからです。そのわずかなズレを許容したまま練習を続けると、ズレた状態に慣れて耳がズレに気付きにくくなってしまう可能性があります。
チューニングは正確に合わせる癖をつけましょう!
また、下記記事にてチューナーの種類、おすすめのチューナーを紹介していますので参考にしてみて下さい。
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【初心者にも】エレキギターおすすめのチューナーランキング7選!
チューニングをする前にこれだけは知っておいて!
「チューニングはただチューナーを見ながら音を合わせればいいんでしょ?簡単じゃん!」と思った初心者の人。チューニングにも最低限の知識は必要ですので理解しておきましょう。
音階の表記について
ギター初心者がまずややこしくなるのが、音の表記が「ドレミファソラシド」でないことです。
どういうこと?という方はまず下の表をご覧ください。
ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド |
C | D | E | F | G | A | B | C |
このように、各音がドはC、レはD・・・とアルファベットの表記になっているのです。これはギターに限らず、ピアノや吹奏楽でも楽器全て共通です。
チューナーも「ドレミファソラシド」では表示されず、「C、D、E、F、G、A、B、C」のアルファベットで表示されます。
この順番を知っていないと、チューニングをしていても「次は何の音だっけ?」となってしまいますのでこの対応表は必ず覚えましょう。
最初慣れないかもしれませんが、まずは始まりはC(ド)と覚えておいて下さい。しばらくギターに触っていけば慣れるので大丈夫ですよ。
各弦のチューニングする音
次にギター各弦の音を何の音にあわせていけばいいのか理解しておきましょう。ここでは一般的なレギュラーチューニングとしています。
1弦 | 2弦 | 3弦 | 4弦 | 5弦 | 6弦 |
E(ミ) | B(シ) | G(ソ) | D(レ) | A(ラ) | E(ミ) |
各弦をこれらの音に合わせていきます。1弦が細い限で6弦にいくほど太くなっていきます。フレットは何も押さえない状態(開放弦)で弾いていき、この音になればOKです。
チューニングする順番
チューニングは1弦(細い弦)と6弦(太い弦)、どちらからするべきなのでしょうか。
これは人によってもいろいろな意見がありますが、管理人は6弦からチューニングすることをお勧めします。
なぜなら、張力の強い太い弦の方を先に合わせておかないとせっかく合わせた細い弦のチューニングが狂いやすいからです。
チューニングしてみよう
ではいよいよギターのチューニングをしていきましょう。
①チューナー、ギターを準備する
シールドを使ってチューナーとギターを繋ぎましょう。クリップ型であればヘッドに取付けて下さい。その後チューナーの電源を入れて音を拾える状態にします。電源が入ればランプが点灯したり表示が開始されます。
ギターのボリュームノブは最大にしておきましょう。
②ギターを構える
ギターを弾く姿勢を構えて下さい。チューナーは目視出来る位置に置いておきましょう。
左手はチューニングする弦のペグ、右手はピックを持って構えます。(左利きの場合は逆です。)
③チューニングする弦を弾く
6弦から順番にチューニングする弦を弾いていきましょう。ピッキングの強さは普段弾く強さと同じ力で弾いて下さい。
強すぎずると音が高くなったりしますし、弱すぎるとチューナーがうまく音を拾えなかったりします。
弦を弾くと、チューナーに音の名前、音が高いか低いかが表示されます。
弾いた直後は音が高めに表示されたりしますが、後から安定してきます。必ず安定した時の音で判断してペグを調整して下さい。
④ペグを巻いて張りを調整していく
弾いた弦のペグを回して弦の張りを調整していきます。巻き方はギターのペグの位置によって時計回り、反時計回り違うので注意してください。当然弦を巻けば音は高く、緩めれば音は低くなります。
何度かピックで弾きながら、チューナーの表示が真ん中を指すように調整していきましょう。
チューニングは、必ず巻き(高くする)方向で音を合わせて下さい!
弦を緩める方向で音程を合わせても、しばらくすると緩みが広がり音程がまた合わなくなってしまいます。
弦を交換したばかりのときは、最初は弦がダルダルなのでひとつの弦だけを巻き続けるのではなく1~6弦バランスよく巻いていきましょう。
⑤再度全ての弦の音を確認
一通りの弦をチューニングした後は、また何度か全ての弦の音程を確認して下さい。他の弦の張る強さが変わったため、またチューニングが変わっているかもしれません。
必ず2周以上はチューニングを確認して下さい。何度か確認して音が安定してるようであればチューニング完了です。
新品の弦に交換したときは安定するまでにしばらく時間がかかりますので何度もチューニングしてあげて下さい。
練習中でも音に違和感を感じたらチューニングはこまめにチェックする癖をつけましょう。
【まとめ】エレキギター初心者のためのチューニング
ここまでチューニングの仕方について解説してきました。ここでまとめをしておきましょう。
◆チューニングとは、楽器を調律して音程を合わせること。
◆チューニングは、演奏の調和を保つために必ず必要。
◆チューニングにはチューナーを使用しよう。
◆チューニングにも音階の理解など最低限の知識は必要。
<チューニングの手順>
①チューナー、ギターを準備する
②ギターを構える
③チューニングする弦を弾く
④ペグを巻いて張りを調整していく
⑤再度全ての弦の音を確認
チューニングがきちんと出来ていないと、どんなに演奏のテクニックや表現力を磨いたところで、全てが台無しになってしまいます。
全ての演奏の土台となりますので、チューニングは常日頃からしておく癖をつけましょう。